フライフィッシング

【2020年・6月第1週】尻別川開幕!単発ながら50cmのニジマスがヒット

有休を絡めた5連休、道北釣行では3日間釣りをして狙っていたイトウは釣れず多少打ちひしがれながら撤収。
しかしその帰路、「尻別川もそろそろいいんじゃないか?」という考えが頭をよぎる。

尻別川といえば去年6月にかなりいい思いをさせてもらった。
【2019年・6月第2週】ついに来た…尻別川でニジマス57cm!
【2019年・6月第4週】尻別川でまさかの人生初イトウ!

気持ち的には天塩川から尻別川に直行したかったところだが、車中泊でよく眠れなかったため5月31日はとりあえず休養にあてよう。
(車に入れっぱなしにしていた寝袋と毛布にダニが繁殖していたようで、ムズ痒さで何度も目を覚ましてしまった…。使用後は洗濯&天日干ししましょうw)

2020年6月1日 尻別川

6月1日、暗いうちに自宅を出るつもりだったが、思っていたよりも疲れが蓄積していたようで目を覚ますと午前9時!
「え?マジカヨww」
外は最高にいい天気。尻別川は水温も上がっていい釣りができるに違いない…。
「今から行けば昼前に着けるな」
幸いなことに天塩川から戻ったあと、いつでも行けるようにほとんどのタックル類を車に入れたままにしておいたのですぐに出発できた。

深夜の車が少ない時間帯に走るのは快適でいいけど、晴天の中で車が流れるまま走らせるのも悪くない。
「ゆっくり走ろう北海道〜w」

倶知安に入ると残雪と新緑が美しい羊蹄山が空にくっきりと映える。
羊蹄山マジ富士山!

どこでやろうかいつくかポイントを考えてた末、まずは1匹ということで安定した釣果が出るポイントに入ってみることにした。
午前11時半、エゾハルゼミが元気に鳴いているのでシケーダや大型のディアヘアカディスを流してみたが反応なし。
小さめのドライフライに替えてもダメ。
このポイントはすでに前日や今朝あたりに攻められたんだろうなぁ。

ドライで魚が出ない時はニンフ、ウェットの出番。
ニンフをやる時は大きめのフライから試して反応がなければ小さくしていくのが俺のニンフ釣法。
ニンフのサイズやパターンを替えながら30分くらい流しているとやっと待望のアタリ。
小さいけどニジマスらしいジャンプを見せてくれる。

ヒットフライは#14に巻いたビーズヘッドヘアズイヤーニンフの黒。
25cmほどの小ニジちゃんでも釣れると嬉しいですね!

このあと2時間ほどウェットフライを流したり、ドライフライをまた試したりいろいろやってみたが反応ゼロ。
6月1日(つまり今日w)、北海道のほとんどの川でヤマメ釣りが解禁になったから、朝のうちにエサ釣り師に釣られたのかもしれないなぁ。

ポイントを変更し、午後6時まで頑張ったが釣果としては報われず。
それでも今日の気温、水温、水量など総合的な条件から推測すると尻別川は開幕している感がある。
寝坊してしまったことを悔やみながら次回の釣行を考える。

2020年6月6日 尻別川

今日は寝坊することなく午前5時に目標としていたポイントに到着。
今朝の尻別川はどんより曇り、ときどき雨がパラついてちょっと肌寒い。
でも水温は12℃で水量・水色ともとてもいい感じ。

前回はニンフが良かったので、今日も最初からニンフを流してみることにした。
リードとドロッパーに#10に巻いた色違いのヘアズイヤーニンフを結び、アウトリガースタイルで流していく。
※アウトリガースタイル:ロッドを握る手ごと上げてロッドティップを高くしてなるべくフライラインを水面に付けない釣り方

魚からの反応は意外と早く10分ほどで最初のニジマスがヒット。
40cmにちょっと及ばない中型だったが前回よりもサイズアップで幸先良いスタート。

ランディングネットに入れた魚の口から針を外そうと魚に目をやるとすでに外れていた。
「…? …あw そういえばバーブレスだったw」
前回から使っていたニンフとウェットは今年の正月に巻き溜めたものだったのを思い出す。

正月、そう日本人なら誰しも1年に1度訪れる心が最もキレイな日。
俺も正月は聖人モード(賢者タイムではないw)に入ってて「今年は魚に優しくしよう」と思い、フックのカエシをすべて潰していたのだった…。

「バーブレスでも結構バレないもんだよ」という話を聞いていたので多少不安がありつつもフライを流し続ける。

…で、結果的に5ヒット中3バラシw
「うはーwwバーブレスめっちゃバレるじゃんw」

いままでこんなにバラしたことはなかったのだが、バーブレスって難しいな!
まぁ、これはこれでスリリングで面白いのかも?
45cmはありそうなニジマスもヒットしたのだがジャンプされときに頭を振られフックアウト。
あー、もったいないw
バーブレス&細いティペットでフライを楽しんでるフライマンはかなりの腕前だろうしきっと心が豊かに違いないw

しかし今日は5日前とは違い魚の反応がいい。
朝イチで荒らされていない、というのはもちろんあるのだが魚の食い気に勢いがある感じがする。
試しに瀬でウェットフライを流してみると3ヒット中2バラシ。
ウェットフライでキャッチできた1匹はリールがバックラッシュするほど勢いよく走ってくれた。
「どんな大物だよ!」と一瞬期待したのだが姿を見せたのは35cmほどのニジマス…。まったく驚かせてくれるw

午前7時ころ、アタリがぱったりとなくなる。
それでも「一発でるんじゃないか?」と午前9時までロッドを振り続けるが、ずっと腰まで立ち込んでいたため体がすっかり冷えてしまった。

休憩を兼ねてポイント移動。
ドライブをしながら結構広範囲を探索してみたものの、このあとは魚信ナシ…。

ポイントは悪くないんだけど、時合じゃないのかな?

これはヒゲナガカワトビゲラでしょうか?
だとするとフライはヒゲナガラーバやピューパも良さそうですね〜。
お腹いっぱいにこんなのを捕食してるのかもしれないな。
ストマックポンプ、買うか…w

このあと別のポイントに移動し、午後5時半までロッドを振り続けたが釣果はなし。
プルプルとした小さなアタリが2回ほどあったから魚はいたんだろうな。

今夜も車中泊。
明日はいいポイントに入れるよう早めに眠るとしよう。



2020年6月7日 尻別川

今日は狙っていたポイントに入るため、午前3時30分に起床。
この時季は日の出が早くなり、この時間でも目が効くくらい明るい。
舗装された駐車場でウェーダーに着替え、ポイント一番乗りを目指す。

…しかし目標としていた第1ポイントにはすでに車が2台、ならば第2ポイントだ、と車を走らせるもこちらにも先行者の車がw
「早い!早いよ!wwww」
思案を巡らせチャンスがありそうなポイントを導き出す(かっこいいなおいw)。

釣り場に到着し、準備を済ませるとすでに午前5時半。
薄く雲がかかり、今朝もウェーディングすると少し寒い。
前日と同じようにニンフを付けて実釣開始。

…しかし今日は魚の反応が悪い。このポイントも前日に釣り人が入ったんだろうか。

2時間ほど徹底的にニンフで深場を探ってみたが一向にアタリがない。
インターミディエイトのヘッドにチェンジし、ウェットフライを2個付けて表層付近を探ってみる。
1時間ほどかかけて1区間流し終える。
やっと空に青さが戻り、ちらほらとエゾハルゼミが鳴き始める。

「まだチャンスあるかな〜」
いま下ってきた川を遡り、今度はタイプ1/2のヘッドにチェンジして同じ区間をまた釣り下る。

30分ほどウェットを流し続けるとコツコツっとした小さな反応が。
「魚のアタリだよな…」
2〜3回ほど同じポイントにフライを流しているとググッと確かな手応え。
引き具合からして大物ではないが何度もジャンプを繰り返す元気な魚。
ちなみこのフライもバーブレスw
ロッドを倒してなるべくジャンプさせないよういなしながら、3分間ほどでランディング。

釣れたのは40cmちょいのニジマス。

ヒットフライは正月に巻いたノーネームのウェットフライ。
蛍光オレンジが効いたかな?

この1匹が流れを替えたような気がしたので再度深場を攻めて見る。
タイプ2/3のヘッドに交換し、さっきのヒットフライとナチュラル系のフライを付けて丹念に探るが魚は出てこない。

「ほんとここ魚いないのかな?」
ヘッドはそのままでニンフを2個付け替えて同じ流れにフライを投入すると1投目でいきなり強烈なアタリ!
「いたぁああああああ!!!」

魚は深場に向かって突っ込み、リールが逆転する!
「これはでかいぞww」
そして頭をよぎるのはバーブレスw
テンションを緩めたら外れてしまう。
3回ほどジャンプされたが最初の30秒は耐えきった。ここからが勝負。
ティペットは1X、無理をしたら切られる可能性もある。
リールファイトをしながら次第に間合いを詰めていき10分間に及ぶファイトのあとランディングに成功!

釣れたのは久しぶりの50オーバーのニジマス!
バーブレスで釣れたこの良型ニジマスは本当に嬉しい!!
いや〜、スリリングでいいファイトだった!

せっかくの50オーバーのニジマスだったが、なぜかスマホの防水ケースに水が入っていて、それがケース内で結露してソフトフォーカス風になってしまったw
時計を見ると午前10時半。フライさえマッチすればこの時間でも釣れるんだな。
ニジさんの頭を上流側に向けるとピュ〜ッと深場に消えていった。
いい経験をありがとう!

ヒットフライは#10のビーズヘッドヘアズイヤーニンフ。
このニンフは本当によく釣れるなぁ。

この1匹のあと、アタリがなくなったので竿をたたみ尻別川流域をドライブ。

この流れのどこかに60cmを超えるニジマスがいるに違いない。
ベストシーズン到来の尻別川は夢が膨らみますね〜!

次回も期待!

page
top