フライフィッシング

【2022年6月】強風の猿払川はイージーモード?3日連続イトウヒット!

今年もここ数年恒例の道北・イトウ狙いの釣行が始まった。
今回は有給休暇と土日を絡め4連休。

最初の2日間は天塩川でロッドを振った。
釣行初日は天塩川の超有名ポイントなどを流したがボウズ。
天塩川での2日目の朝、気になっていたポイントで4時間ほど釣りをしたが反応なし。
早々に見切りをつけ、猿払へと車を走らせた。

強風の猿払川で待っていたのは

猿払の道の駅に到着したのは午前11時頃。
条件の良い猿払川を期待していたが、期待虚しく今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空。
そして発電用風車がグルグルと勢いよく回るような強風というフライフィッシングにはなかなかハードな天候。
道の駅の前浜は風の影響でサーフィンができそうなほど波立っていた。

焦ってもしょうがない。
まずはとりあえず腹ごしらえだ。

猿払といえばホタテ!
ここ最近、釣りで遠征した時はその地にお金を落とすようにしている。
コロナ禍で地方は大変ですからね〜。
ここは豪勢にホタテ丼といこう!

プリプリのホタテで腹を満たし、体力気力ともに全快!
颯爽と強風吹きすさぶ猿払川へ向かう。

いくつかポイントを見て回ったが強風のためなのかフライマンの姿がほとんどない。
ルアーマンもちらほらという感じ。
もっとも新型コロナのせいで道外からの釣り人が少ないというのが最大の理由なのだろう。

とりあえず猿払川初日なので悪条件で心が折れないよう背中に風を受けるポイントを選んだ。

ロッドはBruce & Walker PowerLite 16′ #11、これにシンク1/2のシューティングヘッドをセッティングした。
何年か前の猿払川での教訓を活かし、今回はオーバーヘッドで投げてできるだけ水面を荒らさないよう心がける。

今回も釣果的に厳しい釣りになるのかなと思いつつリトリーブしていると、いきなり強烈なアタリ!
「マジで!?」
魚は下流に向かって走り、ラインが引き出されリールファイトになった。

寄せては走られ寄せて走られを数回繰り返し、やっと魚の勢いが弱まった。
そのまま一気に岸際のヨシまで寄せた。

「よし、でかい!」(ダジャレかww)

これは紛れもなく『イトウ』と呼んでいいサイズだろう。
ランディングネットに入れようとしたが、タモ枠60cmを大きくはみ出していた。
さっとスケールを当てると80cmを超えていた。

ネットに入れるのを諦め、両脚でガードしながら写真撮影。
メーターイトウには遠く及ばないが、自分の中ではかなりの大物だ!

初めてイトウを釣ったのは3年前の尻別川。
https://tinyangler.com/flyfishing/20190622/
マグレで釣れた尻別川のイトウが俺を狂わせた。
あのイトウが釣れていなかったら、きっと今日ここ猿払川でこのイトウを釣ることもなかっただろう。
ああ、感無量!

今回は釣れるぞ…。
サイズアップを狙いロッドを振り続ける。

19時近くになってもまだまだ釣りができるほど明るかったが、ヒグマ的に危険なので今日はここで終了。



猿払川2日目

2日目の朝も昨日と同じ風だったので同じポイントへと向かった。
朝5時に釣りを開始し、午前7時半を過ぎたあたりで60cmくらいのイトウがヒットした。

昨日のイトウよりサイズダウンしたが幸先の良いスタートに笑みが溢れる。
釣れた魚をリリースし、釣りを再開すると10分と経たずに次のアタリがきた。

さらにサイズダウンした小型のイトウw

このあと同程度のイトウが立て続けに3連発。
大型ではないとはいえ、こんなイージーモードの日もあるんだな…。
釣りの腕云々ではなくたまたまタイミングマッチしただけなんだろうw

猿払川のビッグワンを狙いポイントを変えず粘り続けたがアタリなし。
昼ころから降り出した小雨が本降りになったので18時半で釣りを終了した。

道の駅まで戻るとまだレストランがやってた。
昨日今日のお祝いに海鮮丼を注文した。

ああ、遠征で魚が釣れるってこんなに楽しいものなのかww

猿払川3日目

道北イトウ釣行最終日。
帰りのことも考えると釣りができるのは昼ころまでだろう。
朝から曇り空だったが天気は回復傾向で風はだいぶ弱くなっていた。

ポイント選びに迷ったが2度あることは3度ある、ということで3日目も同じポイントへw

魚が釣れたポイントというのは自然と心に余裕ができる。
「今日は釣れるかな?」と「今日も釣れるんじゃないか?」では釣りに対してのモチベーションがだいぶ変わるものだ。

釣れると信じながらキャスティングを繰り返していると強烈なアタリ!
B&W PowerLite 16′ #11が伸される!!
これほどまでの強烈な重量級な引きはこれまでのフライフィッシングで1度もない。
間違いない、これはメーター級だ!

トルクのある魚でリールが全く巻けない。
バッキングラインが出たところでやっと魚が止まった。
10分ほど綱引きをやってついに魚の力が弱まる。
一気にリールを巻き寄せてくると水面から魚が顔を出した。

「え?」

この黄色い目、この顔、そうだ去年見たアイツだw
猿払川で外道として釣れるボラの一種のメダナである。
しかもメーター級の超特大サイズのメダナだww

ロッドを握りながら思わず笑ってしまうw
猿払川の残念賞の魚とわかってしまった途端、ファイトにも気が入らなくなってしまった。

とりあえずランディングしようと用意しておいたランディングネットを水に入れた。
そして魚の方に向けてタモ枠を寄せたら、なんと水の抵抗だけでタモの柄が折れてしまったwww

そしてこれが油断につながったのだろう。
一瞬の隙を突いてメダナは一気に深みへ走った。

ロッドパワーを活かして強引に寄せようとしたら針が外れてしまった。
イトウじゃないからといって雑にやり取りするとこうなりますね…。

しかし、いま思うとある意味、レア度はイトウより高かったのではないだろうか?
ランディングして写真に収めておきたかった…w

※参考までに、これは去年釣れたメダナ

黄色の目が特徴で刺し身で食べるととても美味だそうです。

ここで一旦小休止。
流木に腰を掛け、アンパンを食べながらポイントを休ませる。
そしてボッキリと折れたタモの柄を見ながらといろいろ思いを巡らす…。
雑な扱いはしてないけど、この程度の使用で折れるのか?
しかもこのランディングネットで魚をランディングしたのは昨日が初めてだ。
…思い出した!

「…あの時か!!」

去年の9月、コルソでこのランディングネットセットを買った時のことだ。
商品チェックしていた女店員がタモ枠のほうに気を取られ、タモの柄(シャフト)を先の方から豪快に落としたのだった。
あの時「カチーン!」と店内に響き渡るほどいい音がしたんだよね。
あれで外からは見えない亀裂が入ったんだろう。
ぐぬぬ…あの女店員め…。

しかし今回の釣行の俺はいつもとは違う。
イトウが釣れていたことで仏モードになっていたww

とは言いつつもしっかりと恨み節を書く俺ww
心が狭いですね〜w

15分ほどして釣りを再開。
するとすぐに魚がヒット。
60cmちょいのイトウだ。

タモの柄のないランディングネットで優しくランディングww
いやー、ほんと今回の猿払川は釣れるな〜。

昼前まで竿を振ったが、結局このイトウがラストフィッシュとなった。

猿払の道の駅に寄り、自宅と会社へのお土産を購入。
魚が釣れると財布の紐も緩みますね〜。

帰り道、札幌へ向けオロロンラインを南下。
天気は回復し、日本海に太陽が沈もうとしていた。

明日はきっと猿払方面も晴れるだろう。

今回は釣り人的には厳しい条件だったが、強風と雨の中を耐え抜いて頑張った甲斐があった。
天塩川ではいつものようにボウズだったが、猿払川では3日滞在して3日連続イトウヒットの打率10割、パーフェクト!
これまでにない大満足の道北イトウ釣行となった。

** 後日談 **
この釣果にすっかり気を良くした俺は翌週、さらに翌々週も猿払川へ向かったのだが、なんとパーフェクトボウズww
まあ俺の釣りの腕前なんてこんなもんですよ…w

page
top