フライ初心者が十勝を攻めるも…
8月の初フライフィッシングが思いのほか好釣果で十勝方面ならもっとでかい魚が釣れるかも、とかなり甘い期待を抱いてました。
本屋で買った『Fly Rodders 2017 秋号』で秋の大マス特集を読んでから、頭の中はニンフ一色。
安物のタイイングキットを購入し、30個ほどニンフを巻きました。
今回の釣行は、ルアータックルを持たずフライタックルのみで挑みます。
まずは札内川から。
超有名河川で過去にでかいニジマスがたくさん釣れていますが、2016年の甚大な被害をもたらした台風以来、釣果が下がったようです。
それでも1匹くらいは釣れるんじゃないかな、と淡い期待を持ちながら午前6時頃に入渓しました。
「あれ?…濁ってる」
前日の雨の影響でしょう。前に来たときよりも濁っており、水かさも多い。
とりあえずニンフを結び、勝手もわからないまま流心に流します。
1時間半ほど釣り下ってもアタリなし。ポツラポツラと雨が振り始めたので釣りをやめ移動です。
フライフィッシングは甘くない?
スマホのGoogleMapで良さそうなポイントを探したところ、音更川がわりと近いようです。
音更川もでかいニジマスが釣れるあって期待していたのですが、橋の上から見ると結構濁りがきつい。
「天気もいいから大移動だ!」
音更川のこのポイントでは竿を出さず、音更川上流まで車を走らせます。
とあるポイントで車を止め入渓すると上流に釣り人を発見。仕方ないのでドライフライのまま吊り下がっていきます。
岩をよじ登り上から川の様子を見ると魚が見えるじゃないですか!1匹2匹じゃなく目視できるだけで10匹以上。これは釣れるかも!
魚に気づかれないよう遠巻きに下流側に立ちエルクヘアカディスを投げます。
ですが一向に反応しません…。8月はあんなに釣れたのに。
季節は秋。そうです、たくさんの落ち葉が川面に浮かんでいます。このポイントの魚は上の方に注意を向けていないようでした。
こういうときはニンフに違いない!とニンフを結び投げますが、なんということでしょう…今度は魚がいるポイントまで届かない。
フライ初心者にとってオモリ入りビーズヘッドニンフのキャスティングは難しすぎる…。うまくターンしないし、竿に当たるし…。
十勝の河川、なかなか釣らせてくれません。
いまのテクニックでは釣れない、とこのポイントに見切りをつけさらに上流、糠平湖上に向かいます。
やっと出たうれしい1匹
腰ベルトに熊よけの鈴とナタを携え、糠平湖上の小渓流に入りました。たぶん音更川の上流です。
渓相はフライ初心者に優しい川幅と水量。河原もわりと広くバックも取れて投げやすい。
釣り上がってからいくつかカーブをすぎ、ちょっとした落ち込みのポイントにニンフを流しているとやっと来ました!
25cmもないような小さなニジマスでしたが、やっとでた貴重な1匹に思わずバンザイ!
自分でタイイングしたフライで釣れるのがこんなにもうれしいとは!!
うれしいので同じ魚の写真をもう1枚。
このニジマスは特にきれいに感じました。
結局この後に続くさかなはいませんでしたが、フライ初心者にとって多くのことを経験できた1日でした。
フライフィッシング、奥が深くて面白い!フライで50オーバーの魚が釣れるのはいつかな?