12月、師走ですね〜。
北海道はすっかり真冬になり、朝晩は国道も凍って車の運転にいっそう気を使う季節。
これに寒さも加わり釣り場への足が遠のいていく…。
でも寒さが落ち着いてポカポカ陽気な日が来ると思い立ったように釣りに行きたくなるのは釣り人の性。
そのときに備えて今日はヘアズイヤーニンフを大量にタイイング。

秋冬用ビーズヘッドヘアズイヤーニンフ

春にも一度、ほぼ同じようなニンフのタイイングの記事を書いたけど、今日は秋冬に効果的な大きめのビーズヘッドヘアズイヤーニンフをタイイングを解説します。

1．レッドワイヤの準備

ニンフもいくつかパターンがあるんだけど、底をとった方がデカい魚が釣れる確率が高いように思う。
なのでほとんどのニンフは早く沈めるためにレッドワイヤを巻いています。
今回はφ0.8mmのレッドワイヤなので2.5cmほどにカット。
※ちなみにレッド（lead）=鉛

2．フックにビーズとレッドワイヤをセット

フックにビーズを通し、レッドワイヤを巻く。
下巻きはレッドワイヤが固定されて動かなければ適当でOK。

3．テール用のフェザントテイル

テール用のマテリアルにはフェザントテイルは4〜5本。
フェザントテイルがない場合はエルクヘア、ディアヘア、100均の習字の筆の毛などなんでもOK。

4．リブ用のソフトワイヤ

銅製のソフトワイヤはいくつか色があるんだけど赤がオススメ。
ちょっと引っ張りながらリブを巻いていくので、そのときに抜けないようしっかりと固定する。
固定し終わったらスレッドにダビングワックスを塗る。

5．ダビングその1

ヘアズイヤーはひとつまみ強。
毛が絡まっている部分やゴミは取り除く。
太い毛が含まれている場合もあるが、それは残しておく。

6．ダビングその2

4でスレッドに塗ったダビングワックスの箇所にヘアズイヤーを撚りつける。
フック側からボビンホルダー側へ向かって撚っていくとヘアズイヤーはバラけにくいかも。
密に撚りつけるとワシャワシャ感が出ないので注意。

7．ボディを巻く

ワシャワシャ感を潰さないようにボディを巻いていく。
ウイングケース用の余白をとるためビーズヘッドの手前7〜8mmくらいにとどめておく。

8．ソフトワイヤでリブを作る

今回はフックサイズが#10なのでソフトワイヤは約3回転半。
リブの間隔が狭いとあとでヘアズイヤーをブラシで掻き出すときに難儀するので注意。

9．ウイングケースその1

ウイングケースの有無は釣果に関係ないという人もいるけど、あったほうが釣れる気がする。
今回、ウイングケースのマテリアルにはフェザントテールを使用。
フェザントテールがない場合は黒・茶色の油性ペンで塗った荷造り用のビニール紐でOK（こっちのほうが圧倒的にコスパがいい）。

10．ウイングケースその2

ウイングケースのフェザントテールは折り返したときに裏面が見えるように固定。
フェザントテールの表面が見えるようしたほうがいいという人もいるけど、個人的には裏面のほうが黒くて艶があるので好き。
…まぁどっちでも好みでOK。

11．ウイングケースその3

ソラックス（胸）部分のダビング。
ヘアズイヤーはボディ部分よりちょいと少なめだけど、少なすぎるとブラシで書き出したときにソラックス部分が貧弱になるので注意。

12．ウイングケースその4

フェザントテールをビーズ側に折り返してウィップフィニッシュ。
ヘッドセメントを使わないのでウィップフィニッシュは2回くらいやったほうがいいかも。

13．仕上げ

いい感じにワシャワシャ感が出ているけど、もっとワシャワシャ感を出す。
このワシャワシャ感が水に濡れるとトロッとした感じになる。
ブラシは100均で買った眉毛手入れ用のもので、毛先をカットすると毛のコシが強くなり、ヘアズイヤーを掻き出しやすくなる。

14．完成＼(^o^)／

ランダムに出てる太い毛などはそのままにしておいたほうがアクセントになるのでカットしない。

1つあたりの工数は4〜5分。
ニンフィングは底を取るため根掛りが常に付きまとう。
なので時間をかけてリアルのニンフをタイイングするよりも簡単なニンフを量産したようがいいような気がする。

2019年のニンフによる釣果（一部）

2019年10月21日の釣果

https://tinyangler.com/flyfishing/20191021/

2019年10月27日の釣果

https://tinyangler.com/flyfishing/20191027/

2019年11月22日の釣果

https://tinyangler.com/flyfishing/20191122/

ホント良く釣れるフライです。
タイイングもとても簡単なので、ぜひフライボックスの片隅に！