タイイング

2019年初夏にニジマス57cmをもたらしてくれたウェットフライ

2019年は「尻別川で50オーバーのニジマスをウェットフライで釣る」という目標を掲げ、雪が残る3月半ばから尻別川通いが始まった。
ウェットフライの釣り方やラインシステムを試行錯誤しながら、魚が1匹も釣れないまま3月が終わる。

4月の初めにウェットフライ(マーチブラウン)で60cmのアメマスをかけてから「デカいのを釣るならウェットフライだな」という考えが固まった。
これ以降しばらくは伝統的なマーチブラウン、シルバーマーチブラウン、アレキサンドラばかりを使っていたが、5月頃からちょくちょくとウェットフライのパターンにオリジナル要素を取り入れていった。
数多くあるウェットフライの中からいろいろパクっていき、試行錯誤を重ね、ある1つのフライが生まれたのであるw

パターン名は不明(アンノウン)だがよく釣れるウェットフライ

自分ではオリジナルかな?と思っているのだけれど、きっと酷似したパターンがあると思われるので、いちおうここではアンノウン(unknown)としておきます。
(フライの世界ってなぜか「誰々が先だ」とか「パターン名はこうだ」とかうるさい人が多いですからねぇ…w)

マテリアル

  • フック:マルト w10 #10
  • スレッド:veevus #8(タン)
  • ウイングとテール:マラードダッグ(バルク品)
  • スロート:パートリッジ
  • ボディ:ヘアズイヤー(タン)
  • リビング:コパーワイヤー

ツール

  • ハサミ
  • ウィップフィニッシャー
  • ダビングワックス
  • ヘッドセメント

1.下巻き

フックをバイスに固定して下巻き。
ちなみにフックはマルトを愛用。Amazonだと100本入りで700円前後という破格なので大好きw
刺さりもとてもいいので数多くを巻く人にはオススメです!

スレッドはveevus(ヴィーヴァス)をメインで使用。
以前はユニを使っていたのだけれど、#8だとヴィーヴァスのほうがユニより丈夫。
ユニは針先やレッドワイヤの切り口などに触れるとすぐに切れてしまうので、今の在庫がなくなったらもう買わないかな。

2.テール

テールはマラードダッグの繊維4〜5本を使用。
繊維が反っている場合は先端が上向きになるようにするのが好き。

3.リビング用のコパーワイヤー

リビング用のコパーワイヤーは細いのを使用(太さは不明w)。
リビング中に抜けないようしっかり固定する。

4.ボディその1

スレッドにダビングワックスを塗って下準備しておく。
ボディ材にはヘアズイヤーを使用、色はタン(なければグレーでもOK)。
細く巻いていくので量は大体これくらい。

5.ボディその2

スレッドにボディ材をキツめに撚り付けていく。
このフライにはニンフのようなワシャワシャ感はいりませんw

6.ボディその3

シャンク(針の軸)に密に巻いていく。
巻いている途中に撚りが弱くなったら、その都度撚りを入れ直す。

7.リビング

リブがあったほうが釣れる、というわけではなくフライを丈夫にするためにリビングします。
なのでボディと同系色のコパーワイヤーでリビング。
面倒ならなくてもいいかも。

8.スロートその1

スロートにはパートリッジを使用。

9.スロートその2

ソフトハックルを巻く要領で同じように固定する。

この状態でも充分釣れそうです(まぁソフトハックルだよなw)

10.スロートその3

パートリッジを指先で下の方に慣らしながら固定する。

11.ウイングその1

ウイングにはマラードダッグを使用。
きれいに巻きたい人はグレードの高いものを使ったほうがいいでしょう。
俺は金持ちじゃないので程度の低いバルク品を使っていますw
その中からウイングに使えそうなのを選びます。
ウイングを作る前にスレッドにダビングワックス(またはコブラーワックス)を塗っておく。

12.ウイングその2

マラードダッグの先端を揃えてカット。幅は20mmくらい。

13.ウイングその3

1/3ずつ折りたたみます。
そうするとウイングの幅がだいたい6〜7mmになる。
※ハサミは撮影中に畳んだウイングがバラけないように乗せていますw

14.ウイングその4

ウイングの先端はだいたいこの位置。
長すぎると実釣ではあまりよくなかった印象がある。

15.ウイングその5

ウイングの先端の位置が決まったら左指に持ち替えて巻き止める。

16.ウイングその6

ウイングをしっかり固定したらあまりをカットしてヘッドを作ってウィップフィニッシュ。
ヘッドセメントでコーティングして完成\(^o^)/

正面から…ウイングは真っ直ぐですがスロートはちょっと偏ってるかな?
まぁいいでしょうw

斜め後ろから…うむ、釣れそうなフォルムだw



このフライはタイイングも簡単でマテリアルも安価なものばかり。
それでいてよく釣れるフライです。
フックサイズはマルトのw10だと#10、#12くらいがマッチしていてニジマスがよく釣れましたね。
#8だと大きすぎるのかあまり釣果はよくなかったかな。

2019年6月にこのフライで釣れた57cmのニジマス
https://tinyangler.com/flyfishing/20190612/

2020年の尻別川はこれ以上の魚に出会えることができるかな?

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