フライフィッシング

【2021年3月前半】支笏湖とか尻別川とか

この冬、後志地方や道北では例年にない大雪だった。
去年の12月から今年2月までの間、いつもなら釣れなくても釣りに行っていたのだが、この冬は冷え込みも厳しく釣り場への足も遠のいていた。
それでも2月になってから支笏湖と洞爺湖、そして尻別川をそれぞれ1度ずつチャレンジしてみたがボウズ。
ガソリンと時間を無駄にしただけで終わっていた。

2021年3月の支笏湖は修業の場

2021年3月第2週、支笏湖は天気予報通り朝からいい天気。
湖上のかかる朝もやが雲海のようでとてもきれい。

冬の支笏湖は降り積もった雪がしっかりと締まり固まっているのでスノーシューなしで行き来できる。
それでも一度雪に埋まると足を抜くのに体力を使うのでスノーシューを履いていく。

南岸のとあるポイントに入ると湖面はほぼ鏡状態、水は透明度が高く釣れる気が全く湧いてこない。
それでも幻想的な冬の支笏湖を見ながら釣りをするのはなかなか格別である。

水温を測ると3.5度。
2時間もすれば水の冷たさで足の感覚がなくなるだろう。

「さーて、今日も修行、練習だw」
ロッドはLOOPの13ft #8のダブルハンドロッド、シンクレートの高いシューティングヘッドを忘れてきてしまったのでインタミのヘッドを付けて、キャスティング⇢カウントアップ⇢リトリーブをひたすら繰り返す。
湖でのダブルハンドロッドの釣りをやるようになってから本当にキャスティングだけは上手くなったなぁw

カウントアップは10~90、根がかりするまで試してみたが魚からの反応はない…。
2時間ほどすると予想通りつま先の感覚がなくなってしまった。
ここで第1ラウンド終了。

午前9時ごろ車に戻り、暖を取りながら仮眠…zzzZZZ

仮眠といいながらしっかり熟睡してしまい、時はすでに午後2時半w
以前下見したことがあるポイントに入ると風が吹き始め湖面もいい感じで波立っていた。

「これは釣れるんじゃないかな?」と期待しながらキャスティング→カウントアップ→リトリーブ…を繰り返すも、一向に生体反応なし。
「いつになったら支笏湖ででかいの釣れるんだろうなぁ」

結局この日も支笏湖は沈黙したままであった…w
冬の湖の釣りは修行ですね!!



2021年3月第3週 尻別川

2021年3月第3週、釣れない支笏湖にいったん見切りをつけ尻別川を目指す。
この日は前年好調だった海サクラを狙うため尻別川河口まで車を走らせる。
午前8時、目標としていたポイントに到着。

砂浜には点々とルアーマンが並んでキャスティングに勤しんでいる。
しばらく様子を見ていたが魚が釣れている様子はない。
どうやら朝の一番いい時合は終わってしまったようだ。

しかしせっかく来たのだから練習だけでも、ということで16ftのダブルハンドロッドをつなぎ、腰にはプランターで作ったラインバスケットを装着する。

オーバーヘッドキャスティングの練習をしながらあわよくばサクラマスを…と目論んでいたが、そう甘くはありませんね~w

1時間ほどロッドを振ったがアタリなし。

「さーて…島牧方向に行くか、積丹方向に行くか…」

「よし、本流だなw」
サクラマスモードを強制終了して尻別川を遡るかたちで戻っていく。

この日は天気がよく、午前からのプラス気温で積もっていた雪も緩み始めていた。

スノーシューを履いて釣り場まで行くと冬の減水でちょうどいい流速になっていた。
13ft #8のダブルハンドロッドにSAから新しく出たインターミディエイトのスカジットヘッド450グレイン、これにタイプ2/3のシンクティップ80グレイン、イントルーダー系のフライをセットしてスイングの釣りをしていく。

冬の魚は活性が低いと思い、5キャスト毎に1メートルくらいステップダウンするかたちでじっくりとフライをスイングさせる。

釣り開始から10分ほどで魚からの反応が出る。
「お、魚いるぞww」

アタリがあった流れに3回ほどフライをスイングさせると「ゴン、ギューッ」っと魚からの明確な手応え。
去年の12月以来、じつに4ヶ月ぶりの魚との駆け引きを楽しみながらランディングする。

釣れたのは40cmにちょっと足りないニジマスだったが久しぶりの1匹に心はバラ色ww

「大きくなったらまた釣れてね~」

リリースして釣りを再開するとすぐにヒット!
ちょうど食いが立つタイミングだったのか、同サイズのニジマスが釣れた。

このニジマスのあと、アタリが遠のいたのでポイントを移動。
フライもイントルーダーからブラスのコーンヘッドが付いたストリーマーに変更する。

フライをクロス気味でキャスティングして流芯をスイング、スイングが止まったらリトリーブ、これを繰り返しているとラインを手繰っていた左手に「グングン」と魚が首をふるような感触。

「お、なんだ?意外とでかいぞw」

ティペットは0Xなので切れることはないだろうがそこそこのサイズなので慎重に寄せてネットイン、50cmちょいのアメマスだ。

本流遡上の大アメマスと言うには程遠いスリムな魚体だったけど、アメマスが釣れると本当に嬉しい!

ヒットフライはこんなの。
やっぱりアメマスにはチャートリュースグリーンが効くんですかね~?

このあとフライを黒系のゾンカーに変更してみると、こちらでもヒット。

こちらのアメマスは45cm程度。
でも嬉しいw

釣れない支笏湖通いで少々鬱憤が溜まっていただけに、今日のこの魚4匹は格別!

さすが尻別川、俺をフライマンとして育ててくれただけのことはあるな!

帰り道の路面のことも考えて早めに撤収。
スノーシューで雪上を歩いているとトンボらしき昆虫が休憩していた。

「これトンボだよな?もうトンボって飛ぶのかw」

帰って調べてみるとオツネントンボという越冬するイトトンボの一種だということがわかった。
オツネントンボ

冬の釣りもいろいろな発見がありますね~。

長くて深い冬もそろそろ終わり。
今年はどんな釣りができるでしょうか。

次回に期待!

page
top