フライフィッシング

【2019年・9月第2週】石狩川初釣行・上流域で中型ニジマス

今回の石狩川初釣行にはちょっとした前置きがある。
これがなければ石狩川で釣りをすることはなかったと思うので少しだけ触れておこうw

〜プロローグ〜 渋すぎる初秋の渚滑川

2019年9月7日
前日(金曜日)の『渚滑川だより』では「川の濁りは抜けて釣りになりそう」、というようなことが書いてあった。

「渚滑川、1年に1回くらい行っておくか」、と久しぶりの渚滑川にわずかながら期待を抱く。
しかしその夜、札幌も含めて道内各地で結構な雨が降った。
渚滑川に向かう道中でも雨に見舞われ、川の濁りが心配…。

午前6時、13線(だと思うのだが)の橋に到着。
橋の上から川の様子をうかがうと、思っていたほど濁りはなかった。
渚滑川で1泊して2日間やる予定だったので、まずはここで魚の活性を見てみることにした。

11ftのスイッチロッドにウェットフライ2個付けて釣り始めるが2時間経ってもアタリがない。
川面から霧が立ち込めなんとなく一発出そうな雰囲気ではあったのだが、雰囲気だけで魚はいないw

2時間ほど経つと夜のうちに降った雨の影響か、水量が増え始め、濁りも強くなってきた。
対岸への川渡りもできないほどになってきたのでこのポイントを諦める。

このあと、渚滑川のいつくかのポイントを見て回ったが、濁りは強まる一方で釣りができそうにない感じがしてきた。

せっかくここまで来たのだから、と釣り場を求めて天塩川(ダム上)まで足を伸ばしたが、天塩川上流部も濁りが入っていた。
いちおう、竿を出してみたが魚からの反応はなし。

来た道を戻りつつサクルー川で竿を出すもノーヒット…。

今まで何度か渚滑川に来ているが、「すごく釣れた!」「いい思いをした!」という記憶がない。
むしろ俺の中ではクソ川認定に分類されつつあったのだが、今日の釣行でそれは確定した。

「もう2度と来ることはないでしょう」と捨て台詞を吐きつつ、その日のうちに浮島峠を戻っていく…。



〜本編〜 石狩川本流 上流部は魅力的な清流だった

これまで渚滑川や湧別川への行き来は旭川紋別道を利用していたのだが、今日は早々に渚滑川に見切りをつけたので時間はたくさんある。
「下道を走りながら川でも見てくか〜」
ほとんど車の通らない国道273号線を下りながら、道路沿いに流れる留辺志部川を見てみると、多少濁りは入っているものの雰囲気のいい渓相だった。
「今まで素通りだったけど、結構いい川があるんだな〜」

そのまま上川町の市街地まで入り、石狩川本流を見てみてビックリ。
「ポイントだらけだろ、ここ…」

ごく普通の札幌市民が知る石狩川は川幅200m以上あるような大河ではないだろうか?
俺もその一人でとても石狩川では釣りができると思ってなかったのだが、上流まで来るとこんなにも綺麗だったとは…。
夏の渇水時期というのは当然あるんだろうけど、はっきり言ってこんなに魅力的な川だとは思ってもいなかった。
「これ、釣れるんじゃねーかな?」

橋の上や道路の上からいくつかのポイントを下見したあと、夕方1時間だけ釣りをしてみることにした。
川幅から15ft10番のダブルハンドロッドを選ぶ。
Rioのスカンジ3Dにチューブフライを付けてスイングの釣りをやってみる。

なにか出ないかな?と期待していたが、午後6時までやってもアタリなし。
目が利かなくなってきたので今日はここで納竿。
朝6時から釣りをし、魚を求めて東奔西走したが結局ボウズに終わる。
「無念…。明日に期待」

石狩川で初の本流レインボー

2019年9月8日
車中泊で一夜を明かし、午前5時半に起床。
いそいそと準備を済ませ、午前6時に目標としていたポイントへ入渓。

タックルは
・ロッド 11ft5番のスイッチロッド
・ヘッド アトランティックサーモンショート フローティング
これにウェットフライ2個を付けて、いつもどおり釣り下がっていく。

釣り場は変化に富んでいて、瀬やプール、カーブなどポイントが連続しており、魚が出てきそうな雰囲気。
シングルハンドロッドでも全然釣りができる川幅だったけど、ダブルハンドロッドの釣りをやっちゃうとこっちのほうが楽なんだよなぁ。
アンダーハンドキャスティング、苦労して覚えた甲斐があったな。
今ではすっかり体が覚えてくれて、キャスティング時のトラブルもほとんどなくなってきている。

そんな事を考えつつ、ときおりフライを替えながらトントンと釣り下がっていく。
流れが緩やかになり全体的に浅くなったポイントに差し掛かる。
対岸側にやや大きめの石があったので、その際にフライを投げ入れる。
2秒ほどナチュラルドリフトさせるとリールがギューっと逆転する。

「ま、マジで!?wwww」
ついに今回の釣行で初のヒット!
魚は下流に向かって走り出す。
出ていくラインをサミングしながらその勢いを奪っていく。

手応えからしてそれほど大きな魚ではないようだったが、待望の1匹。
ここは慎重に…。

5分ほどやりとりをし、ランディングネットに収まったのは手計りで40cmほどの綺麗なニジマスだった。

石狩川の本流ニジマス、あまり大きくはないけれど、この1匹は嬉しすぎる!
「ありがとう!君を待ってた!!!!」

ヒットフライはマドラーセッジ。
尻別川の本・支流でヤマメばかり釣れたフライだけれど、ここ石狩川で開眼したなww

この範囲では1時間ほど様子を見る予定だったのだが、この1匹にすっかり気を良くしてしまい、さらに釣り下っていく。
しかしこのあとは2バラシで釣果なし。
今日の天候、水の感じだとウェットフライよりもドライフライのほうが良かったのかもしれないな〜。

それにしても今日は暑い!上川地方の予想最高気温30度…。
何度も川の水で顔を洗う。
「うーん、気持ちいい!」

午前9時、今日の第1ラウンド終了。
予定を大幅にオーバーしてしまったけど、待ち望んでたニジマスにも出会えたし、ポイントも開拓できたので良しとしよう。

このあと留辺志部川で竿を出してみたが30cmくらいのアメマスが1匹かかっただけ。
釣果はいまいちだったけど、この川もきっといいポイントがあるに違いない。

昼食のあと、3時間ほど石狩川本流でダブルハンドロッドを振り続けたが、そこでもアタリなしw
「いやー、渋いな…朝の1匹が貴重すぎるww」

午後4時半、今日最後のポイントに到着。
ドライフライに何度か反応があったもののヒットに至らず。

「今日はもう終わりかな、最後にウェットをやってみるか」
今回の釣行の締めにウェットフライを付けて流してみると…ちょこちょことした小さなアタリ。
ラインを手繰り寄せると、心優しいヤマメちゃんがフライに付いてましたw

今回も大した釣行ではなかったが、自分の中では結構得るものがあった。
石狩川上流域は通う価値があるな。
通っていればきっとデカイのが出るぞ。

…次回に期待!!

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