フライフィッシング

【2019年・7月第4週】尻別川 濁りの中から小型のニジマス

2019年7月28日
前日、北上を続けていた台風は低気圧に変わったが、後志地方は大雨洪水注意報が出るほどの結構な雨が降っていたらしい。
「雨が降って水が増えれば多少ポイントも増えて魚の活性も良くなるだろう」と安易に考えていたのだが、その考えはかなり甘かったw

午前5時半、ニセコのポイントに到着。
どんよりした天気だったがすでに蒸し暑い。
ちょっと様子を見ると釣り人と思われる車が1台止まっていた。
「釣りはできそうだな」と思ったのだが川を見て困惑…「うはw予想以上に濁ってるww」

釣りはできなくもないが釣れる雰囲気が全く感じられない。
「どうする?ここでやるか、下流に行くか、上流に行くか…」
下流に行けばここ以上の濁りは予想できる。

「…うーん、上だな!」
Uターンして倶知安方面へ車を走らせる。

濁りの中、魚を探せ

雨のあとということもあってか、この時間のこのエリアにはほとんど釣り人がいない。
駐車場に車を止め、ポイントまでてくてく歩いていくと午前6時20分になっていた。
ここも結構な濁り具合で水深が30cmより深くなるとその先が見えない感じ。
あまり釣れる感じがしないがやってみないとわからない。

フライフィッシングビギナーだった頃(と言っても今もビギナーだがw)、激濁りの某河川で良型ニジマスを釣ったことがあるので、自分は濁り耐性がわりと高いと思っている。
むしろ「ちょっと濁ってるくらいのほうが魚の警戒心が薄くなって食いが良くなる」とさえ考えているのだが、実際はどうなんだろうなぁ?
ドライかウェットか、あるいはストリーマーかで変わってくるんだろうけど。

今日はちょっと思うことがあってLOOPのシングルハンドロッド Qの9ft#8とフルシンクのWFライン(シンクレート3)でスタート。
マラブーのストリーマーを付けて「流しては引っ張る釣り」を試してみる。

ダウンクロスにフライを投げてラインを送り出しながら流して、ある程度流したら引っ張る、を20分ほど続けていたのだが「これじゃないな!」とウェットフライにチェンジ。
ラインをシングルハンドロッド用のスープラチェンジャブル#8に変更し、ティップはMaxcatchのポリリーダー(シンクレート6)で代用、ティペットは1X、これに前日の夜に巻いた試作オリジナルフライ#10とアレキサンドラ#10を付ける。

Maxcatch(中華製)のポリリーダーは安くていいのだが表示しているシンクレートほど沈まない感じだ。
しかしいま持ってきているシンクティップで一番重いのはこれしかないので仕方ないw
ときどきフライを替えながら1時間ほど釣り下がっていくとやっと魚のアタリ!
引き具合からして対して大きくないが、前回はボウズだったので今日イチの魚は慎重にやりとり。
釣れたのは20cmほどの小型ニジマスちゃん。
(なぜ魚を逆さまのまま撮影したのかw)

ヒットフライはアレキサンドラ#12。
この濁りの中、よく見つけてくれたなぁ。

午前8時、空が一気に晴れわたり気温も急上昇、セミも鳴き始める。
フローティングのティップに替え、ディアヘアカディスやマドラーミノーなどドライフライを試してみたがアタリなし。
1回だけ結構大きな魚がライズしたがフライには無反応だった。
背中が黒っぽく見えたけどあれはサクラマスだったのかな?

午前9時までこのエリアで釣りを続けたがあの小型ニジマスのみ…。
渋い…渋すぎる…。
魚はいるんだろうけど釣れない。下手なのか、単に食わないだけなのか。
この時間になると水の濁りが少し和らいできた。
「もう少し上流だな〜」

今日はドライフライへの反応がイマイチ?

第2ラウンドは京極エリア。
このエリアまで来ると水の濁りは気にならないレベルまでなくなっていた。
9ft#5のシングルロッドにまずは様子見でマドラーミノーを付けて釣り上がり。

「雰囲気があるな、これは釣れる!釣れなかったら俺下手すぎだろww」と独り言をつぶやきながらドライフライを流すが…つ、釣れない!ww
「おかしいな、バッタが飛んでるときはマドラーミノーな気がしたのに…」
川の濁りは薄くなったけどダーク系のフライはアピールが悪いのかな?

ここで白いディアヘアカディスにチェンジし、しばらくするとフライに反応が出始める。
何度かフライをくわえようと魚が顔を出したが、フライを食いきれないようだ。
「この感じはヤマメかな?」

30分ほど釣り上がるとポイントがなくなってきたのでここでUターン。
フローティングラインのまま4Xティペットにオリジナル試作フライ#10とアレキサンドラ#10を付けて釣り下がり開始。
瀬が連続したポイントでちょっと粘っていると「コンコン」と小さなアタリ。
軽く合わせると魚がライズ、ニジマスだ。
これも大きくないサイズだが4Xティペットなので今朝イチのニジマスより慎重にやりとりをする。
魚が小さくても細いティペットだと結構スリリングで楽しい!
釣れたのは25cmほどのニジマスちゃん。

このニジマスのヒットフライもアレキサンドラ#12。

これまで何度もアレキサンドラを使ってきたんだけど自分の中ではあまり釣れるフライじゃなかった。
アレキサンドラを使う時季とフックサイズを間違ってたようだ。

アレキサンドラは夏用かな?

釣具屋でたまーに出来合いのフライを見たりするんだけど、その時に見たアレキサンドラはすごく小さかった。
というか「え?私のアレキサンドラ、デカすぎ?」w
#8フックのアレキサンドラってかなりで大きすぎるようだ。
ということで#12フックにアレキサンドラを巻いてみたのだが、今日はこれがなかなか良い!

しかしこのあと入渓ポイントまで釣り下がるも釣果なし。
「…さらに上流だ〜!」
昼休憩を兼ねてポイント移動。



尻別川上流域にも大物はきっといる

尻別川のどこからどこまでを上流域と呼ぶかは知らないが、俺は「京極から上は上流域」だと勝手に思っている。
京極はルアーをやっていたときにニジマス、ヤマメ、アメマスを釣ったことがある。
ポイントによってはまあまあサイズの魚が泳いでいたりするのでちょっと期待しながら釣り開始。

ここまで来ると濁りはほとんど抜けていて、綺麗なときの中流域の水色とほとんど変わりないくらいにまで回復。
このポイントは意外と川幅があるので11ft #5/6のダブルハンドロッドでウェットフライを試してみる。

魚の反応はわりと早く10分ほどでアタリがあったのだが食わせられなかった。
「魚はいるな」
午前中と同じく、白波が立つような瀬の中に魚がいる感じだ。
しかし瀬が終わるとアタリはぱったり止まってしまう。

そのまま釣り下っていくと200mほど下流に渓流竿(本流竿かな?)を持ったエサ釣り師が見えた。
釣りをしながら遠巻きに様子を見ていると竿がゴンゴンと曲がり結構いい魚を掛けているようだった。
あまり近づくのも気が引けたので、ここでこのエリアでの釣りは終了。
魚がいることが確認できたので良しとしよう。

今日はこのサイズの日だったようだ

京極での釣りのあと、急に睡魔が襲ってきたのでアラームを4時にセットして1時間ほど仮眠。
夕まづめにもう1勝負だ。

本日の最終ラウンドは倶知安エリア。
準備を済ませ釣り場に着くと川の濁りはほとんど抜けているようだった。
「これは釣れそうな雰囲気だ」

11ft 5/6のダブルハンドロッドにMaxcatchの沈まないポリリーダーw(シンクレート6)、ウェットフライ2個を付ける。
時合がマッチしていたのかすぐにアタリがあったが、魚が小さかったのか完全に食ってくれなかった。
その後も何度かアタリがあったものの針掛かりしないまま1回目の釣り下り終了。
時間は午後5時半、もうひと流しできる。

今度はフローティングティップに変更し、今日一度も使っていないソフトハックルを付けてみる。
20分ほど流すとやっと今日3匹目のヒット!
この魚も小型ニジマスちゃん、25cmといったところかな。

今日はこのサイズばかりだったなぁ。
ソフトハックルをしっかり食ってます。

ヒットフライはパートリッジのソフトハックル#10。
ソフトハックルの中では定番のオレンジパターン。

オレンジ色の部分はシルクフロスを巻くらしいのだけれど、これを巻いたときはそれがなかったので100均で買ったオレンジ色の毛糸で代用。
これでも釣れるんだな〜w
そういやこれでブラントラウトも掛けたから結構いいフライなのかもw
簡単だし量産しておこう!

濁りの尻別川、ボウズではなかったけれど…

他の釣り人はこの暑い時期でも尻別川本流でデカいニジマスを釣ってるのかな?
釣れてるとしたら相当上手いな!

今日も結構頑張って1日中濁りの尻別川で釣りをしたけど、デカいの釣れないなぁ〜。
難し・す・ぎ・る・ZE!www
でもまぁ、難しいから面白いんだろうな。
6月に釣った57cmのニジマスに再び出会うために尻別川に通うのみ!

今年はすでに連日猛暑。しかもしばらく暑さが続きそう。
真夏は本流よりも小渓流で涼みながらのほうがいい釣りができるのかもなぁ。

じ…次回に期待!!

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