フライフィッシング

【2019年・7月第1週】尻別川 ウェットフライには微妙な時季か?

7月5日、有給休暇を有効活用!ということで尻別川に向かいます。
北海道はこの1週間、雨はあまり降らなかったもののイマイチな天気が続いていた。
釣り場までの道中、峠は濃霧で羊蹄山もすっぽりと雲に覆われ姿が見えない。

「羊蹄山が見えないときは魚が釣れない」
これ、自分だけのジンクスなのだが、その日の光量や水温に関係があって意外と当たってるのかもしれないな。
そんなことを思いつつ、まずは蘭越方面へ。

蘭越エリアのポイント開拓

釣り場は到着は午前5時。薄曇りだが肌寒さはない。
ここは初めてのポイント、流れは緩やかで岸から直ぐ深くなっており、上にも下にもあまり行き来できない感じ。
準備をしながら川面を見ていると岸際に小さな波紋が見えた。小さな魚がライズしているようだ。

15ft10番のダブルハンドロッドを継ぎ、インタミのスカジットヘッドにシンク3/5のシンクティップ、これにウェットフライを2個付けて実釣開始。
フライを対岸に向かって投げてからしばらくドリフトさせてスイングさせる、といういつもの感じでやっているとすぐに小さなウグイが釣れる。
魚はいるようだ。
同じように何度かキャスティングしていると20cmほどのニジマスがアレキサンドラをくわえてきた。
小さいので写真も撮らずにリリース。

「この時間帯だと魚は上の方に浮いているのかな?」と考えながら、川の様子を観察していると20mほど下流の対岸付近でデカい魚がライズ!
「ここにもいたか!www」

今年の5月に入ってから尻別川にほぼ毎週のように通っているのだが、どの流域でも大きなライズを目撃する。
しかしライズするデカい奴は本当にフライを食ってこない。
このライズを見るたびに「何食ってんだろうな?」「どうやったら掛けられるかな?」と手持ちのフライと未熟なテクニックを駆使していろいろ試すが全てハズレ。
小渓流でのライズならドライフライを流せば結構獲れるんだけどな〜。
まぁ、「下手だからだろ」のひと言で済んでしまうのだけれどもw
いつかあのうちの1匹を…。

このあとウグイが数匹釣れただけで朝のいい時間が終了。

仕切り直しに少しだけ上流側に戻り、瀬が続くポイントへ。
水深は深いところでせいぜい1mといった感じ。
スカンジヘッドに交換し、じっくり攻めていくと流芯からちょっとずれた位置で魚のアタリ。
釣れたのは20cmのまあまあサイズのヤマメ。
写真を撮ろうとランディングネットに入れたまま岸際に移動していると逃げてしまった。

30分ほどしてドラグからラインを引き出すアタリがあったが、30cmちょいのウグイだった。
この瀬には多少魚が付いているようで、5mほど下がるとすぐにまた小さなアタリ。

釣れたのは小さなヤマメちゃん、よくぞこんな大きな毛鉤に食いついてきたな。
「サクラマスになって戻ってこいよ」とリリース。

雰囲気は悪くなかったが、岸際が深くなり少々危なさを感じたので撤収。午前の部はここで終了。

ニセコ駅周辺

昼ごはんを食べたあと午後2時ころニセコ駅裏に到着。
道路の上からだと「釣りやすそうだな」感じだったが、実際に川に入ると角張った岩がゴロゴロ重なっており、しかも苔で滑る。
ちょっと足を踏み外すと深みにハマってしまいそうな感じで立ち位置がなかなか定まらない。
11ftのダブルハンドロッドにアトランティックサーモンショートのインタミ、ウェットフライ2個を付けて流していると、フライが届かない場所で大きめの魚がライズした。

ガチャガチャの瀬が切れたあたりまで下がりフライを流すがアタリなし。
なるべく底を取ろうとシンク2/3のヘッドに変更しても根掛かりするだけで魚は来ない。
時合が良くないこともあるかもしれないが、釣り方があってない感じがする。
先月、ウェットフライで立て続けにいい思いをしたのもあって、こだわりを持って使い続けているけど、時季的にはドライフライのほうがいいんだろうな。

午後4時までやったがここではボウズ。
釣りをやめて護岸に上がると地元のご老人が話しかけてきてくれた。
かつてフライフィッシングをやっていたそうで、このエリアの攻め方をいろいろ教えてくれた。
ありがとうございました。次回、このエリアを訪れたときの参考にさせていただきます!

午後5時半、夕まづめのいい時間も新しいポイントを見つけるため初めての場所へ。
イタドリのジャングルを抜けて川にたどり着くと思っていたより流れがきつくとても対岸に渡れそうにない。
「ポイント探し」は「ポイントつぶし」でもある、ここは諦めよう。
徹夜の釣行で今日はもう疲れた…。



ウェットフライは沈めるだけの釣りじゃない

7月6日、車中泊し午前4時半に起床。
羊蹄山を見ると雲が切れ始めており、昨日よりは天気が良くなりそうだ。

少しばかり車を走らせ、自分の中で実績の高いポイントへ向かう。
釣り場到着は午前5時20分。
11ftのダブルハンドロッドにアトランティックサーモンショートの2/3、マラードダッグのフライとアレキサンドラを付けて釣り下がるとすぐにアタリ。
いつもなら遅アワセなのだが、朝イチのアタリだったため瞬間にロッドを立ててしまった。
2回ライズされてバレてしまったが30cmほどのニジマスのようだった。

幸先のいいスタートのように思われたが、このあとが全然続かない。
フライのサイズやパターンを変えてみても反応なし。

「おかしい…いくらなんでも釣れなさすぎる…」
ここの来てやっと気づく「釣り方とポイントがマッチしてないのでは…?」

午前8時、まだチャンスはある。
ポイント変更!

ウェットフライは瀬に強い

釣れないときはいつもと違うことをやってみるいいチャンス。
これまでは瀬での釣りはあまりしてこなかったが、夏場は瀬に魚がつくとよく聞くので瀬が長く続くポイントに移動。
そしてラインのシンクレートが合っていない。ここはアンダーハンドキャスティングの基本に戻ろう。
アトランティックサーモンショートのフローティングに9フィートのリーダーをつなぎ、#10のアレキサンドラと#8のマーチブラウンを付けて釣り下がる。
するとどうだろう、すぐにアタリがw
針掛かりしなかったが魚の反応はある!

同じポイントに何度かフライを流すとまたアタリ、リールからラインが引き出される。
ロッドを立てると魚がライズ、今朝の1匹目より強い引き。
40cmほどのニジマスだったがバレてしまった。
「おしい!でもこの釣り方で釣れる!魚は上を見てる!」

さらに3mほど下るとまたアタリ!
今度は20cmくらいのヤマメだった。
しっかりとランディングネットに魚を収め、岸際まで移動し写真撮影しようとすると…魚がいないwww
「移動中に跳ねて逃げちゃったかな?」

気を取り直して再び魚が釣れた流れに戻りフライを流すとまた同型のヤマメがヒット。
このサイズのヤマメはあまり釣ったことがないので嬉しくなってくる。
「今度こそちゃんと撮影しないとな」、ランディングネットの中の魚とロッドの向きを合わせる。
ウェーダーからスマホを取り出すと…あれ?魚がいないwww

「えー?なんで?w」

答えはこれ

「…馬鹿だろ、俺wwww」
ラバーネットの一部が切れていたのはずっと前から気づいていたが、「なんともないだろ」と高をくくっていたが仇となったww
ニジマスなら小さいサイズでも横に逃げようとするからこれまでなんともなかったけど、ヤマメは下の方に逃げるんだな…。
魚のサイズからしてこれだけの穴があったら余裕ですり抜けられる…w

写真に収められなかったのは残念だが、魚が付いている位置と釣り方マッチしてきている感じがする。
「ウェットフライならドライフライじゃ攻めづらいこんな瀬でも表層の釣りができる!」
これは収穫だ!

午前9時半、腹が空いてきたので釣り場を離れる。
「ヤマメを狙いに上流に行ってみるか」

このあと京極、喜茂別へと車を走らせるが入りたいポイントには車が止まっている。
京極より上流は尻別川の川幅や流れがちょうどよく釣りがしやすいから仕方ない。

(京極ダム下は発電の取水のため渇水中)

結局このあとはこのまま支笏湖ルートで札幌に戻ることになった。
ヤマメ狙いで上流を目指したのは完全に失敗だったな〜。
支笏湖畔で本州から来たという一人旅のお姉さんと話ができたことが唯一の救いだったw

うーん、今回も釣果はイマイチだったが、ポイントを発見できたしそれなりに得るものがあった釣行だった。
やっぱり中流、下流域でデカニジ狙いに徹しないとな!
明日は天気が良さそうだ。
きっと今日より尻別川は釣れるだろうな…。

次回に期待!

*******************
メモ
・倶知安にある『ホテルようてい』の日帰り入浴は800円もするがイマイチ!
・蘭越・昆布の幽泉閣の日帰り入浴は500円、キレイでいい。ポイントカードもある!
・尻別川→支笏湖ルートは釣れないパターン!

page
top