フライフィッシング

【2019年・10月第4週】尻別川 久しぶりの良型!ニンフに51cmのニジマスがヒット!

2019年10月27日
午前3時、スマホにセットしていたアラームが鳴った。釣りに行く時間だ。
しかし寝入ったのはほんの1時間前。
「うーん、眠たい…寒い…。どうしよう…」
ぬくぬくの布団の中で自問自答した末、「あ゛〜…面倒くさい…今日の釣りはやめだ…」

考えるのをやめて眠ろうとしたのだが、なぜか目が覚めてしまった。

「行かなきゃ釣れないから…行くか!」、意を決して釣りの準備を始める。

コンビニで買物を済ませ、のろのろと車を走らせる。
釣り場の駐車スペースに付いたのは午前5時15分。この時季になるとこの時間は真っ暗、そして寒い。

先週の朝は冷えていたので、今日はしっかりと寒さ対策しないと寒さで心が折れるだろうw
午前6時、あたりが明るくなったので入渓。
このポイントは川幅が広いのでLOOP EVOTEC CAST 12フィート#8を選択。
これにRioのスカンジ3D(F/H/I)580グレインをセッティングしてみたのだが、この組み合わせだとロッドに対してヘッドが長すぎるようだ。
うまい具合にヘッドが乗ってくれない。どうもRioのスカンジ系のラインとは相性が悪いな。

Rioのスカンジラインは俺のようなダブルハンドロッド初心者だと扱いきれないw
仕方ないのでRioのスカジットヘッドとシンク2-3のティップに付け替える。
まずはウェットフライで様子見だ。

スナップTで対岸に、アンダーハンドキャストで斜め45度方向に、これを1セットにして1セット毎に2ステップ下がっていく。
20分ほどでドリフトさせていたフライにコンコンと生体反応!
軽くアワせると魚がライズした。ニジマスのようだ。
「お、今日は反応が早いぞ!w」

釣れたのは30cmに少し足りない小型のニジマスだったが、なかなか元気が良かった。

先週、マドラーミノーにニジマスがヒットしたので、それをちょこっとだけ改造してできたのがこのマドラーマツーカ。
こういうパターンがあるかどうかは知らないが、とりあえず釣れてよかったw

いつもより早い来客に期待を膨らませていたが…このあとが続いてくれない。
チューブフライやイントルーダーなども流してみたが、反応なし。
魚はいると思うんだけれどな。相変わらず下手すぎるww
目標としていたポイントまで釣り下がってアタリはなく、そこで折返してもう1ターン同じ区間を流してみたが反応ゼロ!

いつしか風が吹き始め、釣りを開始したときよりも寒くなってきた。
「あー、寒い…。魚はどこにいるんだ〜?」
いったん切り上げてポイントチェンジ。

9ft#7のシングルハンドでニンフィング

午前9時、どこに行こうか迷った末、夏にドライフライで反応があったポイントへ向かってみた。
というのも新しく買ったまましばらく眠っていたシングルハンドロッドを試してみたかったからである。

先週、ウキタイプのインジケーターでニンフィングをしてたとき、ちょっと投げづらさがあった。
このニューロッドは9ft#7なので、これにWF#8ラインをセッティングすればインジケーターを付けても余裕で飛ばせるんじゃなかな、と考えていた。

ポイントに到着し、リーダーを装着しようとベストの胸ポケットを探ると、12ft3Xのナイロン製テーパーリーダーしかなかった。
ニンフをやるときはたいてい2Xより太いのを使うので、少々不安だったがないものは仕方ないw
ティペット部分の先端から60cmほどの箇所にチチワを作り、そこにドロッパー用のエダスとしてフロロカーボンの0Xを付ける。
Bのガン玉を1つ噛まし、インジケーターを装着。
なんともアンバランスな感じだが、まあいいだろうww

これにビーズヘッドヘアズイヤーニンフ、そしてウキタイプのインジケーターを付けて釣り開始。
「ニンフは釣り下りのほうが有利」と俺は思っているのだけれど、ニンフィングのバイブル『DAYNAMIC NYMPHING』には「ニンフもドライと同様釣り上がりが基本」、というようなことが書かれていた。

今日はそれに従ってニンフで釣り上がってみることにしてみた。
キャスティングを開始すると予想してたとおりインジケーターを付けても投げやすい。
というか普通にフォルスキャストできるし、結構飛んでくれる。
これまでの自分のニンフィングは9ft#5ロッドだったのでショートレンジ専門だったけれど、この9ft#7ロッドだと射程が広がるな!

…しかし30分ほどニンフを流しても反応がない。
ニンフのパターン、大きさなどを替えてみたもアタリなし。
「魚いねーのかな…」



4ヶ月ぶりの良型ニジマス!

魚も釣れないし寒い帰ろうかな、と一瞬考えたが時間はまだ午前10時。帰るには早すぎる。
ここから10分ほど上流側へ移動、いつもの釣り下りのニンフをやってみよう。

このポイントは変化に富んでいるので期待が持てる。
まずは対岸方向の流心に向かってキャスティング。

インジケーターがプカプカと流れに乗っていく。
10mほど流してピックアップ。

「意外と手前にいるのかもな〜」と立ち位置から2m前のレーンの上流へフライを投げ入れると、インジケーターが着水するのと同時にすごい勢いで水中に消えた!

とっさにロッドを立ててアワセを入れるとインジケーターが浮いてこない。
「根掛りか?」と思った瞬間、フライを投じた2mほど先で大きな魚がライズした!
「デカイ!ニジマスだ!」

と、同時にリーダーのティペット部分が3Xだったことを思い出す。
「どっちのフライを食った?!リードのほうなら上手いことやらないと切れるぞ、これw」
不要なラインを回収し、リールファイトへ!

魚のダッシュが収まった瞬間を見計らい一気に寄せるとリードフライにかかっているのが見えた。
「あー、これは切られるかもなw」
ラインテンションを少し緩めると魚はUターンし深みに突進。
勢いを止めようとロッドを立てると3回、4回とライズする!
ライズのたびに切れるのでは?とヒヤヒヤしたが、これがニジマス釣りの醍醐味!

10分ほどラインを出しつつ巻きつつしているうちに魚の勢いが落ちてきた。
浅瀬のほうに移動しランディングの体勢に入る。

魚が浮いてきたのを見計らい一気に浮かせて空気を吸わせると、魚は腹を見せた。
「今だ!」

「とったー!www」
ネットに収まったのは丸々とした魚体の立派なニジマス。
尾叉長51cmで50オーバーのニジマスは春以来だ!w

50オーバーのニジマスを求めて東奔西走したけど、フラれ続けていただけに嬉しすぎる!!

ヒットフライは#10フックに巻いたビーズヘッドヘアズイヤーニンフ。
ほんとコイツはいい仕事をしてくれる!

ニジマス狙いは8、9、10月と苦戦が続き、そのまま50オーバーに出会うことなく今年の釣りが終わってしまうのではないかと思っていたが、本当に釣れて良かったww
少しだけ欲を言わせてもらうと…ダブルハンドロッドで釣りたかったな〜w
まぁこれは今後の課題としていこう。ゆっくり上手になっていけばいいさ。

ニンフは秋の釣りに強い

俺がニンフの釣りを始めたのは2年前の秋。
ニンフデビューの日は20cmちょいのニジマスが釣れただけだったが、その秋には57cmを筆頭に45cmオーバーのニジマスを10匹ほど釣ることができた。
いま思うとあれこそ秋の荒食いだったんだろうな。
(ブログの記事としてはアップしてないがw)

それがきっかけで一時期、ニンフばかりやっていたのだが、ダブルハンドロッドの釣りを始めてからはその出番が減ってしまった。
でもやっぱりニンフは要所要所で釣れるな〜。
ドライやウェットになかなか魚が出てこない秋にはニンフは本当に強いと思う。

ニンフはただ単に「沈めて流すだけ」ではなく、実はかなり奥が深い。
仕事の昼休憩時間に先述の『DYNAMIC NYMPHING』をコツコツと読んでいるのだが、ニンフのことはもちろん、ドライフライにも応用できることが書いてあってとても勉強になっている。

洋書なんでなかなか読み終わらないが、読み終わるころにはもう少しレベルアップできるかな?
まぁ、読み終わる前に今シーズンが終わってしまいそうだがwww

ニンフに興味がある方は一読の価値あり!
アマゾンで購入できますよ〜w

さて、今シーズンの川釣りもあと1ヶ月くらいかな?
秋の荒食いを味わうことなく終わってしまうのだろうか?
もう1匹くらいでっかいのを釣りたいなぁ!

次回も期待!

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