【2019年・10月第3週】秋の尻別川はいつから良くなるんだろう…?
2019年10月21日
週末ごとに悪天候に見舞われた北海道だったが、この週末は晴れマーク。
毛無峠から赤井川への道中はかなり濃霧だったが、倶知安の街中に入る頃には霧もなくなり羊蹄山が姿を見せてくれた。
羊蹄山が見えると心躍るのはきっと俺だけではないだろうw
尻別川本流、魚たちはどこへ?
午前6時20分、尻別川本流のとあるポイントに立ち込んだ。
腰まで水に浸かるとウェーダー越しに水の冷たさが伝わってくる。
やはりにこの時季のこの時間は寒い。そろそろ冬の装備でないとキツイなぁ。
ここは春に2回来たことがあり、中型のニジマスが釣れたポイントだ。
「秋にもう一度攻めたいな」と思っていたポイントだったで、今日の勝負はここだと決めて朝イチで来てみた。
しかしウェットフライを流してもニンフを流しても反応なし。小一時間ほど続けてみたが不発…。
ポイントチェーンジ!
次のポイントでも1時間ほどフライを流してみたがアタリなし。
朝のゴールデンタイム、貴重な2時間を無駄にしてしまった。
「おいおい、魚はどこにいったんだよw」
しかし今日は焦らない。今日は雲ひとつない秋の晴天。
きっと倶知安〜蘭越の紅葉は今週がピークだろう。ポイント探しついでにドライブだ。
いくつか目星をつけていたポイントに向かうが、今日は人だらけ。
右往左往しているうちに時間はすでに午前11時になろうとしていた。
そろそろ魚の顔が見たくなっってきたので支流に向かってみる。
朝イチの釣り人が抜けたかな、と思っていたのだが甘かった。
ポイントに到着すると先行者を発見。うーん、残念w
ニンフィングってかなり面白い
夏に良型ヤマメを釣ったポイントに向かってみると、夏に来たときよりも水かさが減っていた。
川下り、川渡りも難なくできそうだ。
今日はニンフィング(ニンフを使った釣り)で1つ試してみたいことがあった。
それは…インジケーターを使ってみる!
かっこよく表現すると『ストライクインジケーター』で日本の釣り用語だと単なる『目印』w
フライの場合、インジケーターにはウキやヤーン(毛糸)、羽毛を使った色んなタイプがある。
それぞれメリットデメリットがあるのだが、今回はウキタイプを試してみた。
フライ専用のウキタイプのインジケーターは少々お高いので、ここは川釣り用のシモリウキで代用w
この下にドロッパー式でニンフを2個つけて釣り開始。
フライを上流側にキャストしてそのまま流し、ある程度下流まで流したら再度上流側へキャスト。
まぁ基本的には普通のニンフの釣りと変わらないのだが、ウキを使ったニンフィングの最大のメリットはほぼ一定の深度でフライを流せることだろう。
「ニンフは底を転がして根掛りするくらいのほうがデカイのが釣れる」と思っているんだけれど、ポイントによっては根掛りがすごくしんどいことがある。
「朝のベストタイムも終わったし、試しにこれで遊んでみるかw」
ウキタイプのインジケーターはどこかノスタルジックw
ウキがプカプカと流れていくのを見てるとなぜか微笑ましいw
はるか昔、釣りを始めた幼少期を思い出す…。あの頃は魚が釣れなかったなぁ(遠い目w)。
などと思いを巡らしていると、いきなり「ズコーン」とすごい勢いでウキが消えた。
とっさにロッド立てて合わせると確かな手応え!
「キター!wwwww」
2分ほど魚との駆け引きを楽しんだあとでランディング。釣れたのは40cmほどのアメマスだった。
このアメマス、やけに細い魚体だったがなかなかのファイトを見せてくれた。
フライフィッシングはウェット、ドライともに魚がヒットした瞬間は格別なのだが、ウキが勢いよく消える瞬間も面白い!
ちなみにヒットフライはこれ。
マルトの10番フックに巻いたビーズヘッドヘアズイヤーニンフ。
このニンフはタイイングが簡単でマテリアル代も安く済むww
そしてなにより、よく釣れる!
このあと、気温が上がりTシャツ1枚になって釣りを続行。
まだまだ釣れると思っていたのだが、2時間ほど釣り下がってみたもののアタリなし…。
ニンフで釣れないってことは魚がいなかったんだろうな、きっと。
(いや、下手なだけだろw)
それでも夏には行けなかったところまで釣り下がれたので得るものはあったな!
再び尻別川本流へ
午後2時半、遅めの昼食を済ませて次のポイントへ。
ここは今まで全くノーマークだったポイントで魚がいるかも全く不明。
そこそこ川幅があるポイントなのでLOOPのEVOTEC CAST 12フィートをチョイス。
Rioのスカジットヘッドにタイプ2-3のティップ、ウェットフライ2個を付ける。
30分ほどキャスティングを続けていると、リトリーブ中に「コンコン」っと小さなアタリ。
釣れたのは25cmほどの小型ニジマスだったが、久しぶりの尻別川本流ニジマスは素直にうれしい!
そしてこのポイント…悪くなさそうだ。
対岸に目をやると、大きな魚がライズしているのが見えた。
「あれはニジマスなのかなぁ?」
ライズのあった方向へキャスティングをするがアタリなし。
陽が完全に傾き偏光グラスをかけたままだとかなり薄暗く感じてきた。
「そろそろ撤収かな?」とラインを回収していると、うっかりもののヤマメちゃんが食いついてくれたw
「サクラマスになって戻ってこいよ〜」
この1匹で本日の釣り終了。
夏に釣ったアメマス60cm以来、良型が釣れない尻別川(俺調べw)。
聞くところによると…鮭が遡上中にもかかわらず尻別川本流でビッグドライフライを使い、ビッグレインボーを釣ってるフライマンがいたとか。
うーん、ダブルハンドロッドの釣りにこだわりすぎてたなぁ。
フライフィッシング3年目、まだまだ経験も技量も足りないなw
長い釣り人生だ、焦らず行こうや。
おまけ よく釣れるニンフのタイイング
↓はティムコ公式のタイイング動画。
俺のニンフもこれとほぼ同じだけど、レッドワイヤ(糸オモリ)を巻いたり、ソフトワイヤ(銅線)でリブを作ったり、ビニール紐やフェザントテイルでウイングケースを付けたりもする。
フライで初めて50オーバーのニジマスを釣ったものこのビーズエッドヘアズイヤーニンフ。
ホントによく釣れるのでフライボックスに必ず常備している頼りがいのあるやつだw
ぜひあなたのニンフボックスにもw
…次回に期待!