フライフィッシング

【2019年・9月第5週】尻別川 釣果は上向き?中型のニジマスがニンフにヒット

2019年9月28日
8月、9月といまいちパッとしない釣果が続いていた尻別川。
「今日も釣れないんだろうけど、いつか当たるだろ」、と考えながら倶知安方面へ向けて車を走らせる。

峠を抜け倶知安に差し掛かる頃、日の出を迎えた。
今日の天気予報どおり朝からいい天気で羊蹄山が朝日に染まり始める。
「羊蹄山が見えると魚が釣れる」、という自分の釣りジンクスがあり、少しだけ期待値が上がるw

ニンフへの反応、良好!

午前6時、釣り場に到着。
晴れているとはいえ、9月最終週。川岸の気温は低く肌寒い。
インナー2枚と薄地のアウターを羽織ってポイントへと踏み入っていく。

ポイントに着き様子を見るといつもより若干水量が少ない感じがした。
5mほど川を漕いでいくと、ピューッと1匹のメス鮭が足元を泳いでいった。
「…やっぱりいたか」
ただ泳いでいた鮭はこの1匹だけで、釣りに影響はないと思われた。

「今日はニンフからやってみるか」
リードにウエイト入りのビーズヘッドニンフ#10、ドロッパーにウエイトなしのビーズヘッド#12を付けて実釣開始。
キャスティングをしながら様子をうかがっていると10mほど上流で単発ながらライズが起こる。
「お、魚はいるな」

10分ほどニンフを流してみても反応がなかったので、Bのガン玉を1つ打ち同じポイントを流す。
流しながらチョイチョイチョイと小刻みリトリーブすると魚のアタリが出た。

#12のドロッパーを咥えてきたのは20cmくらいのニジマス。
先週、先々週と苦戦続きだったが、今日は意外とあっさり釣れた。
「状況、良くなってるのかな?」

しかしこのニジマスはさっきあったライズの主ではない感じがしていたので、もう少しここで粘ってみることにした。
ニンフを流すレーンをちょっとずつ変え、ロッドティップをスーッと上げる感じで誘いをかけるとググンと魚がかかる感触が伝わってきた。
「おぉ、さっきよりデカいぞw」

釣れたのは35cmほどの中型アメマス。
今年はなにかとアメマスに縁がある気がする。

この1匹のあと、このポイントでアタリが出なくなったので釣り下りながらポイントポイントを攻めていくと、小さいニジマスや新子のヤマメが釣れた。

この範囲は魚影が濃い、というわけではないが魚種が多くて面白い。
そして懸念していた「鮭の遡上」の影響もそれほど感じられなかった。

目標としていた最終ポイントまで釣り下がり、入渓ポイントまで釣り上がると午前8時半になっていた。
ポツポツと小さなライズが出始てきたのでドライフライに切り替えてみたが反応なし。
大物の気配も感じられなくなったので第1ラウンドはここで終了。

第2ラウンドはスペイキャスティングの練習を兼ねて川幅の広いポイントへ入ってみた。
2時間ほどキャスティングを繰り返したが1回アタリがあっただけでヒットにはいたらず、ここでは不発。
しかし釣れないなりにいろいろ試すことができたので、秋のベストシーズンにはきっと何らかの答えが出てくれるだろう…たぶんw



尻別川の鮭の産卵はそろそろ終わり

今日は午後に予定が入っていたので夕方まで粘れない。
倶知安方面に戻りつつ、今日最後のポイントに向かう。

第3ラウンド、目標としていたポイントに到着し、準備を済ませるとちょうど正午。
あと1時間は釣りができる計算だ。

いつもならウェットフライで3時間くらいかけてじっくり攻めるポイントだが、今日はニンフを使いテンポ良く攻めていくことにした。
ニンフの釣り、いわゆるニンフィングはできるだけ早くフライを底に落としてナチュラルドリフト(自然に流す)のがコツ。
水深や流速に応じてスプリットショットを根掛かりしないギリギリに調整しながら流していくとジーッとリールが反転し、ラインが出ていく。
「お、これはまあまあサイズかも!」

今日は魚の食いが渋いと考えていたのでティペットは5X。
前なら5Xのティペットに魚がついたときは焦りまくっていたが、夏に60のアメマスを5Xティペットでキャッチして以来、その焦りはないw
何度かライズされたがロッドワークでしっかりといなし、ゆっくり魚を寄せてくる。

ネットに収まったのは尾叉長39cmの中型ニジマス。
40cmに届かなかったのはちょっと残念だが、久しぶりの良型ニジマス。

ヒットフライはウエイト入りの#10ビーズヘッドニンフ。
今日も鮭の遡上の影響であまり釣れないだろうと予想していたが、それはいい意味で外れてくれた。
鮭の産卵はそろそろ終盤なのかもしれないな。

時計を見ると午後0時40分。
「あと1匹ほしいな」、ということでドロッパーフライを1つ増やしてみることにした。
今まではトラブルを避けるためフライは2つまでと決めていたが、ここは3本針で短期勝負!
追加したフライはウエイトなしのビーズヘッドニンフなのだが、ビーズの付け根にパートリッジをハックリングしたパターン。
5分ほどフライを流すと再度アタリが出た。

釣れたのはこれまた40cmに届かない中型のニジマスだったのだけれど、ヒットフライが追加したビーズヘッドハックリングニンフで作戦通り!
嬉しすぎる!
これがフライの面白さのひとつなんだよなぁ。

午後1時10分、セットしていたアラームが鳴り、ここで今日の釣りは終了。
まだまだ釣れそうな感じはあったのだが今日は仕方ない。
後ろ髪を引かれつつ尻別川をあとにする。

「羊蹄山、今日もありがとう!」

尻別川の秋本番まであと少し

今日の釣果から察するに尻別川の釣果はだんだんと上向きつつあるような気がする。
先週は尻別川上流部でイマイチだったけれど、もしかしたら中流域でやっていたほうが釣果が良かったのかもしれないな。

紅葉が始まり秋が深まりつつある尻別川流域。
鮭の産卵が終われば尻別川の釣果はさら上向き、秋のベストシーズンが到来する。
今年はいい思いをさせてもらってるだけに、秋の尻別川がとても楽しみだ!
50オーバーのニジマスはまた来てくれるかな?

次回に期待!!

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